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コロナに負けないぞ

[2021.02.03]

皆さん大変お久しぶりです。昨年6月に最後の更新をして以来公私ともに多忙となりブログ更新が滞ってしまいました。現在はコロナ感染第3波の真っただ中で漠然とした不安と戸惑いの中でお過ごしのことと思います。そこで、今回は現在の当院での取り組みと、もしコロナに感染したらどうなるのか をお話しておきます。

当院では現在通常診療とは別に時間帯を設けて発熱外来を設置しています。発熱外来では熱だけでなく咳などの風邪症状全般に対し診療しています。現在の状況からコロナウイルス感染に対応するためにPCR検査を適宜実施しています。熱が出た、コロナ感染が心配、風邪気味だが会社に行っていいのだろうか。こんなときは一人で悩まず電話でご相談ください。

ではもしコロナに感染してしまったらどのような状況が待っているのでしょうか。

これからお話することは2021年2月1日現在の神奈川県で療養する場合で当院を受診し診断された場合の流れになります。

まず、当院でコロナ感染疑いとなりPCR検査を受けると、原則翌日に結果がわかります。(稀に2日後になることもあります。)結果が出ましたら御本人に電話連絡します。陰性であればそのまま経過観察です。これ以後は陽性だった場合どうなるかです。

検査で陽性だった場合御本人に連絡するとともに保健所へ発生届を提出します。保健所は発生届にもとづいて御本人に連絡し状況を確認します。状態によって入院、自宅療養あるいは宿泊療養となります。入院となれば病院で治療を受けることになります。

軽症あるいは中等症で入院の必要はないと判断された場合、自宅あるいは宿泊施設で療養生活となります。自宅か宿泊療養かはその方の家庭の状況やご希望に基づいて保健所と相談の上決定されます。療養生活では外出は禁止となり、自宅であれば家族がいる場合は部屋を分けるなど隔離生活をすることになります。宿泊療養の場合は個室を用意されますので療養解除までその部屋で過ごすことになります。療養中は専用の相談窓口があり体調の変化や生活上困ったことがある場合は各窓口に相談することになります。状態が悪化し途中から入院となることもあります。療養の期間は発症から10日間とされています。これはこれまでの研究から発症後10日間を超えるとコロナウイルスの他人への感染力がほぼなくなることがわかっているためです。発熱や咳などの症状が続いている場合は療養が延長されることもあります。療養期間中は毎日定期的に御本人が健康状態をスマホなどで報告することになります。状態の観察は行政もおこなっていますが、悪化したり本人から訴えがないとあまり連絡は来ません。このため不安になる方も多くおられます。当院ではこのような場合に備えて当院で診断し療養に入られた方については療養中の電話によるオンライン診療やお薬の処方などに対応しています。症状も良くなり10日の療養期間が終了するとその翌日から外出が可能となります。

コロナウイルスに感染した場合の経過ですが、発熱、倦怠感、頭痛、咳の症状を訴える方が多いです。ピークは発症後1週間程度です。現在コロナウイルスに対する特効薬はありませんので療養されている方へは対症療法(症状を抑える治療)が行われています。具体的には解熱剤や鎮痛剤、咳止めなどの服用です。コロナはウイルスなので抗生剤は効きません。

 

診断後の一連の治療に係る医療費は療養が終わるまでは全額公費となり負担はありません。

以上のような流れです。

 

10日間の療養は長いものです。コロナにかからないのが一番です。でも、気を付けていても感染してしまう場合もあるでしょう。そんなときの為に我々医療従事者がいるのです。安心してご連絡ください。コロナに負けないぞ、という気概を持って日々過ごしましょう。

次回はコロナのワクチンのお話をします。

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