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第3回 軽度認知機能障害について

[2019.09.13]

しばらく更新しておりませんでした。暑かった夏も過ぎつつあります。今年は熱中症での受診が多く、たくさんの方にクリニックで点滴をしました。皆さん大事に至らず何よりです。さて認知症についての第3回は軽度認知機能障害についてです。軽度認知機能障害は認知症の初期に当たるものです。日常生活の機能は概ね保たれていますが、記憶や言語、物事を行う機能などに支障が出始めます。このため本人も周囲も少しおかしいと感じているものの大丈夫だろうと思いがちな時期です。こういった状態の人は65歳以上の方の5%程度にみられると考えられています。この時期に診断ができると効果的な対策を実施できますが、御本人に自覚がないことが多いためなかなか受診にまでたどり着きません。また、病院へ行くことに強い抵抗感を感じる方もおられます。さらにこの時期の認知機能は大きくは障害されていないため気づきにくいという側面もあります。このため診断に至っても対応が難しくなることもあります。とはいえ認知症は早期に発見することで進行を遅らせる環境づくりができたり、家族が色々な準備に入ることもできます。ちょっと気になるな、と思ったら早めの受診が大切です。次回は認知症でどんな検査をするのかをお話します。

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