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最近増えている認知症のこと 第1回

[2019.07.12]

第1回 いまさらですが、認知症とは

みなさんこんにちは。院長ブログをご覧いただきありがとうございます。これまでクリニックの様子など発信しておりましたが、今回からクリニックらしく、病気のことについてお話をしていきたいと思います。まず、はじめは認知症についてです。高齢化する日本では認知症の方は増え続けています。そこで認知症について何回かに分けてお話していきます。第1回目はそもそも認知症とはという話題からです。認知症にはいろいろな病型がありますが、代表的なアルツハイマー型認知症を例に取ると現在の研究ではβアミロイドという物質が脳内に溜まり、これがきっかけとなって神経細胞内にタウタンパク質が蓄積し神経細胞が死んでしまうとされています。神経細胞が死んでしまうと脳の機能が低下します。認知症の診断ではMRIなどの画像検査も行われますが、むしろ大切なのが神経心理検査や実際の症状です。以前は認知症には中核症状(必ず起こる症状)と周辺症状(人によって差がある)があると言われていました。現在ではこの中核症状は認知障害、周辺症状は行動心理症状と言われるようになり相互に症状が出現して生活機能障害をおこすとの考えになってきています。次回は認知症で必ず起きてくる物忘れと、進行するとともに失われていく能力についてお話します。

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